学校が安心して楽しく過ごせる学びの場になるために~参加70名、終了報告
芽室町教育委員会 教育推進課 清末有二さんによる「子どもが安心できる学校をつくるために~みんなでつくる芽室町不登校支援システム~」
主催スタッフ(嶋野、芽室在住)が娘の不登校を経験し、このシステムにとっても救われたことから、ぜひ皆さんに知ってほしい!とご講演いただきました。(そしてアンケートにもあるようにとても好評でした!)
「芽室ではこんな取り組みがあるんだね」では終わらないでしょう。この場で学んだことが必ず他市町村にも広がっていくはずだと信じています。
「芽室町だけで取り組んでいても、教員は異動があるから、せっかくシステムを理解しても異動になっちゃうのでは?」という質問に対して清末先生は
「文科省もCOCOLOプランを作っている。どこの市町村でも同じことができる」とのことでした。
皆さんの町でも、ぜひ話題にしてみてください。
最後は千葉孝司先生のご講演「自信と安心を育む言葉かけ」
大切なメッセージばかりでしたが、私は最後に質問してくださった方への回答の中にあった
「こんなにたくさんの大人が今日集まってる。みんなで力を合わせれば、子どもたちを助けられる」
というメッセージ(私のフィルターを通ってるのでニュアンス違うかもしれませんが)が心に残っています。
できることは小さいけど、これからも地道に頑張ろう!お二人のお話を聞いて、やっぱりそう思えた講演会でした。
展示企画も、地域の様々な団体にご協力いただき実施しました!
「学校が安心して楽しく過ごせる学びの場になるために」アイデアも募集しました。子どもの声も数件届きました。
・学校の先生や親御さんの子どもたちの話しを聞いていると、学校や家で失敗をさせないように、気を使い過ぎているように思います。 自分で考えて行動しない。相手の気持ちをわかろうとしないなど、嫌な思いをしたり相手の心を傷つけてしまったりと、失敗をした方が一人立ちした時に、しっかり対処できるようになると思います。
・教室は不安70%→わからないことが不安の理由
不安40%にするには→自分のペースで具体的に質問ができること。全体向けじゃなく具体的に教えてほしい。(発表するのが苦手なので、みんなの前で質問ができない。)
不安40%にするには→付き添いの人がいること(先生の説明がわからないかもしれないから)
不安25%にするには→しずかな少人数(支援クラス)
不安5%にするには→苦手なことをさせられない
不安0%=安心にするには→いつも接している大人と一緒にわかるようにしていく。
クラスメイトはいつもの大人と、子ども10人前後ならいい。いないと寂しい。 なおかつ→みんながそれぞれが自分の事を楽しんでいる。自然でいてほしい。 不自然とは→ケンカや、大きな話し合いになったり、どなり声、ぶちぎれ、物をなげたりは怖い。
居場所とは家。 家= 家族がいる にぎやかで楽しい たまに友達がくる、家族込みで色んな人と接していく
他に居場所があったら便利 授業中とか家に帰れないとき使いたい。学校では一応支援クラスが居場所である。 居場所がないと、入るスキマがないから何もできなくなる。 教室は不安。
今は居場所がある=安心できる場所 それがなかったら、不安で学校でまなべない。
安心とは、みんなと一緒に普通でいること(好きなことしたり、遊んでいる) 小三男子
・その集団に理解ある指導者がいることが全てだと思います。 子どもたちは素直だし、大人をよくみています。担任により表情もクラスの雰囲気もかわります。よくも悪くも先生の影響力はとても大きいです。 補助の先生を増やしたり、一クラスあたりの人数を減らすなどして学校で大切な役割をされている担任の先生をサポートできる状態が必要です。支援クラスの先生は特別支援の知識や経験を持っていなければ支援できているとは言えません。 そして、心がつかれた子のための保健室のような居場所があればと思います。 安心できる場がないと意欲へ繋がっていきません。日々をやり過ごすだけで学びへは繋がりにくいと思います。 キツイ先生から不適切な指導をされ登校拒否から不登校にもなりましたが、今現在は本当に良い先生にお世話になれています。 支援クラスの担任が密に連携をとってくれ、子ども達の特性も理解し適切な指導をしてくれるので少しずつ授業に参加できるようになり自信もついてきました。校長、教頭先生もいつも優しく声をかけてくれます。 家族のサポートもまだまだ必要ですが、ありがたいことに学校は信頼してお任せできる、安心して通わせられる状態だと思います。子どもの笑顔が増えました。 来年以降はまたわかりませんが、親子ともに安心して接せられる、そんな先生が増えることを祈るばかりです。
・私の娘は聴覚過敏があります。運動会の時期はマイクの使用が多く辛いようです。北欧では最初からイヤホンが教室の壁に何個もかけてあって誰でも自由に使えると以前本で読んでとてもよいなと思いました。過敏がない子も疲れた時に使いたい時もあるかもしれないので誰でも使えるのがいいと思いました
・安心して学ぶとして、、学びの時間になったら、誰もがすぐ集まり始められるようにしようとすること。周りに意地悪しないこと、授業を中断させないこと(小学生)
・居場所→支援が必要な子との関わり方、工作作りなどよりわかりやすく伝える方法ややる気を引き出す秘訣など。楽しめそうな企画もあれば知りたい。居場所ボランティアの高齢化も課題。
・私は東京世田谷区桜中学の元校長 西郷先生の考えがとても好きです。学校(OS)に柔軟性があれば全ての子にフィットする。教室に入れない子がいるなら廊下にも机を置く、聴覚過敏の子にうるさいならチャイムをやめる、昼夜逆転してる子がいるなら夜のクラブを始める。今までの学校概念に捉われず、生徒ファーストで考えてみるのが今後の支援の鍵になると思います
・我が家の息子は起立性調節障害からの不登校です 人の心に敏感な繊細くんでもあります 現在は体調も良くなって来ましたが 自分の意思で学校には行っていません 理由は学びたいものが無いから。 学びたくないのに強制される学び。 息子は興味のある事に関しての吸収力はとても高く、現在は自分でネットコミュニティを利用して詳しい人や専門分野の方に知識を教わっているそうで、いつのまにか情報をインプットしています。 しかしながらこれが本当の学びなのでは? と思うほどで、以前息子が 「中学校も学びたい時間だけ行く選択科目だったらいいのに」 と言っていました。 有限な人生の時間は自分で選択するべきだと 親も共感しました。
・教員、親、子ども達をなんとかしよう!ではなく、誰かのせいにするのでなく。 それぞれの人達が安心できるように、例えば教員であれば、もっと、先生達の仕事の負担を減らすシステムや、学校の在り方を変えていく(国が) 。そうすることで、先生達の負担が減る。育児の負担を応援できるシステムを増やす。そうすることで、親の負担が減れば、それらすべては、子ども達の安心に繋がる。おとなが変われば、子どもが変わる。
・学校での学びの中に、人権教育を取り入れてほしいです。生きるために大切なことは、何度でも学ぶに値します。皆と仲良く、人にやさしく、和を乱さない、迷惑をかけない…というような教えではなく、「あなたは大切なひと」「あなたは幸せに生きる権利があるよ」ということを、知識はもちろん実感として学べる場が学校だったらいいなぁと感じています。自分を大切だと思えることが、他者を大切だと思える、人に親切にできるスタートです。残念ながら社会では、まだまだ個人が置き去りにされている気がします。また、意見をいうことができるよ、と教わっても、子どもが意見を言う機会は保証されているでしょうか?どんな意見も受けとめられているでしょうか(大人の都合の良い意見だけが良しとされていないかな?)学校でも家庭でも、子どもが感じる安心や楽しさに大人の意識は大きく影響するのではないかと感じています。大人も子どもも、大事な「人権」を学び直しませんか?
◯学校だけじゃなく、大人が今一度「疑う」ことをしませんか?例えば、授業中はえんぴつと消しゴムを使うことがベストでしょうか?ペンでノートに計算してもいいですよね?間違いは消さなければならない…は、間違ってはダメという意識を作ることにつながっている気がします。計算過程や間違った答えのその先に正しい答えが導かれる、そういったプロセスを大切にするのであれば、必ずしもえんぴつと消しゴムが学習に適しているとは思えない場合もあります。消しゴムの使用云々はあくまで例え話ですが、学校や社会の「こうあるべき」当たり前でしょ?今までそうしてきたから…という枠を見直す、枠を極力なくしていくような大人の意識改革が子ども達の多様性を受け入れること、個を認めて伸ばしていくことにつながる気がしています。枠が多いと、枠に収まらない子が苦しくなります。はみ出すことが悪になりがちですよね。
※長くなりましてすみません。どちらも自戒の念を込めて…。大人も子どもも、人と違う、今までと違うを認め合って尊重しあって、生きるを楽しめる社会をつくりたいですね!
・学びたい事だけを選択できる学校(中学生)
・タブレットばかりでなく、鉛筆をつかったほうがいい。英語の授業は大切だと思うけど、授業内容が意味ない。小~中学校までしているのに、ほとんどの人が英語をしゃべれない。学校の授業や行事を本気で楽しそうにやっている人が少ない。先生も元気がなさそう。学校に活気がない。大人が常ににらんでる。子どもも子どもなのににこにこしていない。子どもが公園で遊んでいることがほぼない。みんな家でゲームばかりしている。大人が携帯ばかり見ている。子どもも携帯ばかり見ている人をちらちら見る。携帯の見すぎでつかれているのではないか。学校で雪玉を持っただけで「もつな」と言われる。ちょっとのケガで心配される。家に帰される、おかしい。このことのせいで行動が限られる。学校がこうなるのもたぶん親の考えが変わってきているのではないか。そのせいで子ども同士で遊ぶのがへってる。だからゲームが増えてるじゃないか。(小学生)
当日アンケート
・不登校対応は学校、家庭のそれぞれが責め合い、責任の押し付け合いになってしまうこともある中、芽室町の取り組み、今後のココロプランの広まりは、どの立場にも安心感があるのではと感じました。学校も大切。学校と同じくらい大切な別の場所もあればいいと思います。「十勝はすごい人がたくさんいる」に励まされました。大人頑張ります。
・もっくんサイコーでした!久しぶりに自分の時間、すてきな歌で癒されました。
千葉先生のお話、親としてとても心に響きました。「自信と安心を育む言葉かけと傾聴」大切な言葉、大きな学びを頂きました。たりなかったなと気づきも頂きました。長い長い不登校、とても苦しく辛い時もありますが、温かくすばらしい方がたくさんいる十勝で子どもを信じて頑張ります。
・ライブが聴けず(時間に間に合わず)残念でしたが温かい気持ちになりました。前半の清未先生の話では、今後どうやって学校とやりとりしていこうか(対話や改善など)考える良い機会になりました。 後半は絵本などもあり、温かさや愛が(寄り添い等も含め)大切だなと感じました。子どもだけでなく周囲や先生に対する配慮や温かさもとても必要なことだと思いました。
・芽室町の取り組みを聞いて、学校で起きる課題に行政ができること、役割があることを知れた。
今回のテーマ「学校が安心して~ために」学校、地域家庭でできること。それぞれ力を出し合っていけたら、学校まかせにせず地域でできることは何だろう?考えていけたらと思いました。
千葉さんのお話を聞いて「教育の場」が「教育サービスの場」になってきた。確かにそうだと思います。何となく思っていたことを分かりやすく言語化して下さいました。 「失敗」を笑ってあげる。すてきだと思いました。 言葉かけ、大切だなと思いました。我が子、いろいろな子たちとの関わり、大切にしたいと思いました。
・千葉先生のお話を聞くのは2回目でしたが、今回も胸にひびくものがありました。
今一度子どもと私の向き合い方を改めて考えさせて頂ける時間となりました。
・ぷれいおんの皆様、スタッフの皆様、準備から今日までお疲れ様でした。
千葉さんが笑顔でドラムを叩いたり、ご自分で描いたイラストや絵を紹介する時の顔を見て、「そうだよね。やっぱりこれだよね。」って思いました。いろんな活動や仕事をしている人、子育て中の親御さん、子ども達に関わる大人たち。すべては自分の好きなことをして、パワーをチャージして子ども達と向き合うこと、楽しそうにしている姿を子どもに見せること。子ども達は教えられるのではなく、大人の姿を見て学ぶ。こんな大人になりたいな。未来がワクワクのものになるような、思えるような、そんなことを子どもたちに伝えていきたい。それはまず私たち大人が楽しむこと。今日千葉さんの姿を見て(そんな視点で)改めて思いました。
・「学級風土は教師の影響は極めて大きい」という事はよくわかります。子どもにとって先生は最大の影響力があると思う。私は60代なので今の子どもの気持ちはわからない事ばかりですが、昔も今も人間を作るのは人間だと思うので、教師(大人)が成長していく事が子どもの成長につながっていくと思う。
千葉先生のお話は目からうろこが落ちるような話で、これから子どもに接する時に参考にしたいと思う。困っている人を支えるコミニティーが不足している。色々なところで色々な人と接する場に参加してみたいと思う。
・全てのプログラムが素晴らしかったです。親を支えるためのMokkunの演奏とても良かったです。
清未先生のお話は今まで気づかなかった視点をいただきました。動かしやすいところに着目して、そこにアプローチ。予防としての不登校対策。千葉先生のお話は何度聞いても心に響きます。ほめ言葉は空気や水や食料と同じくらい大切。胸に刻みます。
・清末先生の芽室町の話を聞いて、最後の質問でも出ていましたが、芽室町の取り組みはステキだな…芽室町に住みたいな…と思いました…が、帯広や十勝管内の町村でもできることを考えて取り組んでいきたい!!とすごく思いました!!
千葉先生の話を聞いて、私は保育所をしているのですが…子どもたちへのかかわりにすごくつながるな〜って思って聞かせていただきました。そして保育園でもたくさん悩みを抱えている保護者がいるのですが、本当に共感や受容することの大切さを千葉先生の話を聞いてあらためて感じました。
・不登校の中2の娘のためにできることを探すために参加しました。千葉先生のお話を聞き、私の娘に対する言葉かけや行動のあやまちに気がつき、反省しました。とてもいいお話が聞けて勉強になりました。先生の本を買いたいと思います。
・「優しさは想像力ということ」 ことばの数と選択、愛された記憶。 そしてしっかり休む。子どもに必要なことには大人にも必要ですね。よいお話と会を開催してくださってありがとうございました。元不登校の母です。不登校だった娘は普通のアラサーになってます。長い人生だと思うとその数年のことで大丈夫なんだと信じていてもやはり当時は自分を責めていました。
・ライブ→最高でした。全部大好きなバンドの曲でいつも車で聴いています。歌声も演奏も素敵でした。大人も自分の好きなことを一生懸命やるっていいなと思いました。
清末さん→学校の話をありがとうございました。私は保護者の立場できくことができてよかったです。先生の役割が学習だけではなくなっていることがよくわかりました。先生たち ありがとうございます。家庭でできることもたくさんあると思いました。毎日元気に登校できるよう頑張ります。
千葉先生→子どもに”大丈夫?”と言ってしまいそうになった時、相手に”こうじゃない?” ”あーじゃない?”と言いそうになった時、リピート君を思い出します。思いが強くなるほど伝えたくなる…そうだなと思いました。
・子どもとの接し方を見つめ直す 良い機会となりました。
・娘 (2歳)を持つ父です。教育の場→教育サービスの場へ変わってしまったとのお話があったのですが、その理由が気になりました。忙しい 子育ての中で、ついつい多くの言葉をかけてしまうので時には大人も黙ってただただ見守るなどを心がけ 子どもを信じたいと思います。
・千葉先生のお話、学校はレストランではなくバーベキュー…確かに。リピートさんでもみたリフレイン、 パート3も作ってほしい。
・今日はこのような会を開いてくれて本当にありがとうございました。 とてもすばらしい学びになりました 。また開催してほしいと願います。
・不登校の問題は本人とその家族だけで何とか解決しなきゃと思いがちだし、学校側はこちらが 要求したことしかしてくれない印象でしたので、芽室の取り組みを聞けて良かったです。全国的にもきちんと取り組み、それが親にも伝わっていくようになればいいなと願います。千葉先生のお話は、気づかされることばかりです。過剰な言葉かけを気をつけて、本人の意欲が出るようにたくさんほめて、いい言葉かけをしていきたいです。